National SemiconductorJapan News Release




ナショナル セミコンダクターと英ARM社、ハンドヘルド機器向けに電力効率を大幅に向上する新システムを共同開発へ

新技術により、携帯電子機器のバッテリ使用時間は4倍に

2002年11月12日


米国カリフォルニア州サンタクララ発、11月11日 −ナショナル セミコンダクター コーポレーション(本社:カリフォルニア州サンタクララ 取締役会会長 兼 社長ならびに最高経営責任者:ブライアン・ハーラ)は、英ARM社とハンドヘルド携帯機器のバッテリ使用時間を段階的に25パーセントから最高で400パーセントまで延ばすことのできる高電力効率システムの共同開発と共同マーケティングのために戦略的ビジネス提携を締結したと発表しました。

両社の戦略的技術提携は、ARM搭載 システム・オン・チップ(SoC)デバイスにより、性能と電力消費のダイナミックな調整を可能にする先進技術の開発を目的としたもので、これにより携帯機器の最高レベルの省エネが実現します。ナショナルのPowerWise™ 技術とARMのIntelligent Energy Manager™ 技術の実証用コンセプト・デモがミュンヘンの新ミュンヘン見本市センタで開催されているエレクトロニカ 2002(11月12日-15日)のナショナルのブース(ホールA4、ブース番号A4.506)で公開されます。

携帯電話ユーザーの間でニーズの高まるバッテリの長時間使用 ナショナルのポータブル・パワー・プロダクツ・グループのピーター・ヘンリー副社長は、「ハンドヘルド携帯機器の消費者の間でニーズが高まっているのが、性能の向上とともに、バッテリの長時間使用です。」と述べ、さらに「マルチメディア・システムやデジタル写真などの新たな機能を追加するたびに、消費電力は増え、バッテリ使用時間がより短くなる傾向があります。消費者が求めている新機能を追加しながら、バッテリ使用時間を延長するために残された唯一の方法は、携帯デバイスのパワーマネジメント能力の向上です。ナショナルとARMが提携により実現したいと考えているのが、このパワーマネジメント能力の向上です。」と語りました。

新ソリューションの共同開発で機器メーカーと消費者に大きなメリット
これまでは、プロセッサ・ベンダとパワーマネジメントICメーカーは別々に技術開発に取り組んできました。これにより多くの技術的改良が実現しましたが、これまでのやり方を続ける限り、今後、わずかな効率の改善しか期待できないレベルまで、電力効率が向上してしまっているのが現実です。ナショナルとARMはこうした状況を打開するために、総合的システム・レベルのアプローチにより、エンベデット・システムの性能と消費電力をインテリジェントに管理する技術を共同で開発します。これにより最初に開発される製品は、デジタル・ベースバンドの電力効率の25〜75パーセント向上への道を開きます。携帯市場の拡大と製品機能の強化が続く中で、今回の提携はシステム・レベルでパワーマネジメント能力を向上させるための業界で初めての試みで、これによりハンドセット機器メーカーと消費者の双方にとって大きなメリットが生まれます。

ARMは携帯電話市場で70パーセント強のシェアを持ち、ナショナルはアナログ半導体とパワーマネジメントの分野で優れた技術力を持っていますが、こうした両社の強みを活かすのが今日の提携です。調査会社のIn-Stat/MDRによると、携帯電話、スマートフォン、ハンドヘルド・デバイスなどのハンドセット市場規模は、全体で2002年の水準から31パーセントの伸びを示し、2006年までに5億2,500万台強に達する見通しです。

ARMのチーフ・テクノロジー・オフィサであるマイク・ムラー氏は、「モバイル機器やハンドヘルド機器向けの革新的省エネ技術の開発は、先進的なマルチメディア機能を備えたデバイスの開発と普及にとって不可欠です。」と述べ、さらに「業界をリードするナショナルのPowerWise技術とARMの低消費電力CPUコアとIntelligent Energy Manager技術の組み合わせにより、機器メーカーは新たに機能を強化しながら、超コンパクトで軽量性に優れた製品をエンドユーザに提供することが可能になります。」と語りました。

ナショナルのアナログ・プロダクツ・グループの上級副社長兼ゼネラル・マネージャのスニールV. パルレカーは、「低消費CPUコアとソフトウェア開発をリードするARMは、バッテリへの依存が増し、省エネの重要性が高まっているハンドヘルド機器市場向けの新PowerWise技術の製品化にとって最適なパートナーです。」と述べ、さらに「共有の技術に加え、ARMとナショナルはビジネス面およびエンジニアリング面で高度に互換可能な目標を共有しており、両社が提携することで顧客企業のために、現在の音声通信中心の製品や将来の多数のマルチメディアを備えた製品などの分野で貢献することが可能です。」と語りました。

合成可能なコアを採用した画期的新技術
ナショナルのPowerWise技術はいくつかの段階に分けて開発される包括的なソリューションです。第1段階で開発目標となるのは携帯電話向けエンベデット・システム・オン・チップ(SoC)デバイスです。このソリューションの中核となるのは、ARM搭載プロセッサと一緒に使われるマクロセル準拠の論理合成可能なAMBARメソドロジーです。PowerWiseインタフェースを使った外付けPowerWise準拠パワーマネジメントICとのコミュニケーションにより、このコアはシステムへの電力供給を必要最低限のレベルまで削減しながら、要求性能レベルを実現できます。

ARMのIntelligent Energy Managerソリューションはプロセッサの動作負荷と消費電力の最適バランスを実現するために先進的アルゴリズムを採用する一方で、システムの応答性を最大限に引き上げ、最終ユーザーの性能への期待を満たします。さらに、Intelligent Energy Manager技術は、携帯電話で使われるOS(オペレーティング・システム)とアプリケーションとともに動作し、標準プログラマーズ・モデルを通じて要求されるCPU性能レベルをダイナミックに調整します。その次に、ナショナルのPowerWiseオンチップ・マクロセルが、外付け準拠パワーマネジメントICによる電力供給を必要最低限のレベルにアダプティブな形で設定します。

オープンスタンダードとなる新ソリューション
パートナー企業やサードパーティ・デベロッパーとともに、ナショナルとARMは共同で、ソフトウェア・プログラマーズ・モデルの標準化とともに、SoCデバイスと外付けパワーマネジメントIC間の高速、低消費電力PowerWiseインタフェースの標準化に取り組みます。こうしたタイプのオープンスタンダードは長い間、業界で実現が待ち望まれていたもので、これによりパーソナル・ユースの電子デバイス・メーカーはサプライチェーンのフレキシビリティ性を確保できます。

製品は2003年に出荷
ナショナルとARMは他のパートナー企業とも協力し、互換OSサポート・設計ツールおよびその他の関連技術も開発中です。こうした共同開発で生まれるサンプル製品の主要顧客企業への出荷開始は2003年第2四半期に予定されています。さらに、顧客企業はPowerWise論理合成可能コアをARMから、外付け電源ICをナショナルから直接、ライセンスすることも可能になります。詳細については、powerwise.national.com、あるいは www.arm.com/powerwiseをご覧ください。

<商標>
National Semiconductor は登録商標であり、PowerWiseは、ナショナル セミコンダクター コーポレーションの商標です。その他のブランドおよび商標または登録商標は、各社の所有に属します。ARM、ARM Powered およびAMBAはARM社のEUおよび米国における登録商標です。Intelligent Power ManagementはARM社の商標です。その他のブランドあるいは製品名は全て、それぞれのホールダーの所有物です。「ARM」とは、ARM Holdings plc(LSE:ARM、NASDAQ:ARMHY)、その事業会社であるARM Limited、各地域の子会社であるARM INC.、ARM KK、ARM Korea Ltd.、 ARM Taiwan、ARM France SASおよびARM Chinaの全部又は一部を意味します。

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ARM社について
ARMは業界大手のIP(Intellectual Property、半導体集積回路設計資産)プロバイダであり、高性能・低価格・低消費電力RISCプロセッサ、周辺機器、およびシステムチップ設計を、国際的な大手エレクトロニクス・メーカにライセンス供与しています。また、ARMは、総合的なシステム開発に必要となる包括的サポートも提供しています。ARMのマイクロプロセッサ・コアは、携帯通信、ハンドヘルド・コンピューティング、マルチメディア、および組込みソリューションなどの市場で、量産RISCの業界標準となりつつあります。ARMについて詳しくはWebサイト(http://www.jp.arm.com/)をご覧ください。

ナショナル セミコンダクター コーポレーションについて
ナショナル セミコンダクター コーポレーションは、次代のインフォメーション・エージをリードするアナログ企業です。現実世界のアナログ技術と最先端のデジタル技術を融合し、ナショナルはワイヤレス機器、ディスプレイ、情報インフラ、IA (インフォメーション・アプライアンス)など、急成長市場に焦点をあてた戦略を実行に移しています。
本社はカリフォルニア州サンタクララで、昨会計年度の売上高は約15億ドル、従業員数は全世界で10,000人です。

ナショナル セミコンダクター ジャパン株式会社(資本金 42億750万円)は、ナショナル セミコンダクター コーポレーションの全額出資の日本法人で、各種半導体、集積回路(IC)の輸入、販売を行っています。本社は東京で、大阪に支社を持っています。設立は1969年11月、従業員数は約130名です。

ウェブサイト・アドレス:
ナショナル セミコンダクター ジャパン株式会社: http://www.national.com/JPN/
米国本社:http://www.national.com/

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